ayumiko

殴り書きしかしてない

些細な出来事だし、その一つ一つは大して気にもしていないけれど、蓄積されると泥になる

小学生のとき、音楽発表会というものがあって
その練習中にね、嫌なことがあったの


映画のテーマ曲をリコーダーで吹くことになったのだけど

先生が「誰か1人音が変なやつがいる!」と言って犯人探しをする

「おまえ(私)のリコーダーの音だけ違う、おまえは吹くな!」と言われハブられる


ということがあったの



私は百均のおもちゃみたいな(ていうかおもちゃ)リコーダー持たせられてたのね
あれって当然だけどYAMAHAとかのリコーダーとは音が違うんだよね
製造元も材質?も違うし、まず、おもちゃだし

ソプラノリコーダーからアルトリコーダーに切り替わるとき、お金なくて親に買ってもらえなかったの



自分のせいじゃないのに怒られて
除け者にされて
悲しかったな


音楽好きだからさ
向上心モリモリで頑張って吹いてたけど
意味ないんだって
虚しかったな


努力したってしなくたって
この笛じゃだめなの


努力なんか認められなくて当然なの



だけど、私がなにか悪いことをしたか?していないだろ…?
下手で怒られるんならわかるけどさ
努力を認めてもらえないどころか、責められているわー

でも、先生には私の家庭の事情なんて知る由もないからね
リコーダーなんて買ってもらえるのが当たり前だから


弁明の機会さえ与えられないね


それに、それを知ってもらえたとしたって、
「ちゃんと親に話して買ってもらえ」と言われるだけよね


「親なんだから、ちゃんと言えばわかってくれる」
そんな言葉にたくさん苦しめられてきたわ
こうであるはずだと信じて疑わない、世の中の普通を押し付けられる



「ちゃんと」話して?
私がちゃんとしていないみたいな口ぶりね?
違うよ、親がちゃんと聞いてくれないの
WWWつけて笑われるだけ
私の親はね、私のことなんて好きじゃないし教育も躾もしない、私は、自分が悪者にならないために生かされているだけのペットなんだから
私が何を感じようが何に苦しもうが、要は私を支配するだけ、それで完了
私に「死ね」「頭おかしい」と言うぐらいだもの、親は絶対に私の味方じゃない
自分の手を汚さずに「どっかで勝手に死んでほしい」のですって
そんな親、私がちゃんと話したって、ただただ、罵られるだけ…
罵られて、ちゃんと買ってくれるならいいけど



みんなと同じが叶わない
みんなと違うんだからしかたない
権利なんてない、選択肢も…



そういうのがけっこうあったから
うちはみんなとは違うって
みんなと一緒には「あっちに行けない」って
あしながおじさんに出てくる孤児のジュディみたいに
ずっと劣等感を抱えていたよなぁ


みんなが太陽の下で遊べる中、私は暗くて汚い、みんなが汚したトイレの掃除を一人でしなきゃいけないみたいな感覚を、
毎日、毎日、感じていた

そしてそれを受け入れるしかないという諦めも







子供なんだから、子供のときぐらい
無敵でいたかったな

「だって、私のこと好きだよね?」だけで世界が回る、自信と幸福と自己肯定感がほしかったな




ま、劣等感を抱えている日常が普通だったからこそ、プライドがない人間になって恥をさらすのが苦痛でなくなった結果、可愛げがある人間だと思われてるので
よく人から好かれるから
結果的にはよかったのかもしれないんだけどね
(人から舐められやすいというデメリットもあり)
ていうか、そう思えなきゃ死ぬしかないよね



だけどあの頃の記憶と感覚がフラッシュバックみたいに
また私の時を戻すの
今を生きている私の時を戻すの


戻されたとて、やりようなどないのに
理不尽よねぇ










リコーダーの話に戻るけど



翌日から吹いていいものだか困った結果、しれっと勝手に練習に参加してたからべつにいいんだけどね
(今にして思えば自分打たれ強くない?不登校になってもおかしくないよなこれ)

吹かなきゃ吹かないで、「なんで吹かないんだ!」って言われそうだしさ(理不尽だなぁ)






子供手当って、各家庭のお小遣い制度を廃止して、子供自身が使えるお金になるといいのに
そこから病院代も学用品も習い事の費用も出しなさいって言われたほうが
生まれながらの、叶わないことがなくなって
とてもとてもいいんだけどな

病院にも行けない、靴も買ってもらえないで足を怪我する
学用品も買ってもらえない

それはもう、虐待と同じだよ


でもそういう家庭、あるの

親が子供を好きじゃないって家庭、普通に存在するの


100家庭に1つくらいしかないかもしれないけどさ

じゃあそういうとこに生まれついた子供はどうすればいい?

誰に助けを求めても、親とちゃんと話し合えって、親に連絡がいく

そうなると子供は、罵られるだけなんだよ

要望は叶うことなく

自分を恥ずかしい目にあわせた!ってキレられるの

それってけっこう生命の危機を感じることなんだよ
銃を頭につきつけられているような毎日なんだよ
子供は親に味方してもらえないと生きてはいかれないから


そんな話し合いで反省し、改心してくれるような親なら
はじめから
弱い命を大切にしてくれるよ


でも、うちはそうじゃなかった





誰も助けてくれない、助ける権利がない


保護者っていう、自分を保護してくれる者が保護してくれない


私はどうすればよかったのかな


子供一人では人権などなく、逃げ込む場所もない


無理やり介入してくれて、失敗したら保護してくれる大人がいないと
子供はリスクをおかせないのだから


たとえ自分が悪者になっても耐えるか、死ぬかしかないの



何かを変えるには
何ももたない子供は
命しか自由に使えるものはない
それでしか抗議できない(空振りに終わる可能性大)
しかも何かが変わったとしても、それが叶ったときには自分はこの世にいない
そういう子供がいったい何に希望を感じたらいい?
この豚みたいな人生で