私が昔からある症状について、母は
「今まで体おかしいと思わなかったの…?病院に行こうと思わなかったの?」だって。
そりゃおかしいと思ったよ、死ぬかもと思ったもの。
でも言えなかったんだよ。
なぜって、あんた私に死ねって言ったじゃない?
死んでほしい子供なんか、たとえなんかの病気だったとして、それで死んでも万々歳でしょ?心配して病院なんか連れてかないでしょ?あんたは自分で殺すことはしたくなくて死んでほしいから、人に死ねと命令したんでしょ。死んでほしいくらいだもの、病気だって「あっそ」ぐらいで終わるでしょ。
ていうか学校で必要なものを買う金もなかったんだもの、病院なんて連れていかれないよね?
それに、前に一度、死にたいほど悩んで勇気振り絞って病院に行きたいって言ったこともあったけど、あんた嘲笑うように突っぱねたじゃない?
そのとき、もう二度と言わないって思ったの。
笑われても連れて行ってくれるなら言う価値もあるけれど、結局行かせてくれないじゃない?じゃあ言うだけ損なんだから。
それに、あんたはまたそういうことを外でペラペラ話すだろうし、そういうのをあんたの同年代の人に広められたらその子供に伝わり、私が見も知らない知らない人ですら、私のすべてを知っている、なんてことになるの。
この土地ばかりがデカくても狭い世界で…それも、他人の噂話しかしないような低レベルな人間しかいない土地じゃあそうなるよねぇ。
でも、あんたはそういうこと考えない。“自分の話すことがないから”って勝手な都合で人の個人情報もプライバシーも、なんでも話されてしまうんだから。気持ち悪いよ。(あなたは、隠すようなことじゃないから話してもよしって思ってるみたいだけどね)
もう私はなんかの病気だったとしても、親にも言わず、病院にも行かず、死ぬしかないと覚悟してたんですよ。
言ったでしょ?小学生のとき死ぬために金貯めてたって。
本当に、なんでも忘れるね。
あんた、昔から私のこと好きだったつもりで会話するけど、昔のあんたは今のあんたとだいぶ違うぞ。記憶ねじ曲げんなよ。被害者はここにいるのに。勝手に美しい思い出に変えてんなよ。私は一生苦しめられるのに。
生きてることが辛い人には記憶を消してくれるような医療があったらいいのにね。
トラウマとかって消えないよ。
そりゃね、人間、どんなアホでも学習能力あるんだから。
記憶を上書き…できないよ?だってフラッシュバックして、過去の私に、その時の感覚に、戻されるんだから。
普段の私は母のこと大好きなのに、嫌になっちゃうよ。この恨み、自分の中だけで消さなきゃならないんだから。嵐が過ぎ去るのを待つようにさ。