嗅ぎ回られるのって傷つくなぁ
こっちの気持ちなんかお構いなしに、興味本位で人の心に土足で踏み込まれるみたいで
好奇心を満たすための道具にされたような
尊厳が傷つけられたような
なんだろね…
そういう、軽んじられたような感覚になるたび、自分はただの動物で、相手もまた動物なのだと
わからせられるようで
社会的な生き物という、認識が
幻だったかのように思えて
なにかにハッと気づいたような
目を覚ましたような
そんな感覚
人に期待してしまっていたのかな
人間、そんなに尊くないんじゃないかって
気がしてくんの
でもまだ期待してたいのね
だけど、そういう世界じゃない
なんだか、そういう世を受け入れられない、順応できないなら
じゃあ死んだらいいんじゃない?って気がしてくんの
田舎の中年以上の人ってみんなこうだけどなんでなんだろう
びっくりしちゃうんだよな
そこまで露骨に、パパラッチみたいに、質問攻めというか、探りを入れてくる人は同年代にはいなかったもんだから
たとえ本人自ら悩みをうちあけても、それ以上根掘り葉掘りはきかないもんだし、己の見解は伏せて、気持ちを尊重するっていうのが当たり前だったもんだから…
無礼なんじゃない?って思うんだよな
でももうこの土地には中年以下の年齢層はおそらく1000分の1くらいしかいない
私はそういう土地で、生きていくのだ
これからずっと、そういう人としか出会わないのだなと思うと
絶望するよ
もうこの町では私は死んだことにしたいのに